昭和の<灯>がまたひとつ・・・
Welcome・Flower
ここ帯広は、日中の気温がかなり上がる↑様になり、
あちらこちらの雪山がどんどん小さくなってきています。
当店駐車場の大きかった雪山も、
本日のスコップ入れで、明日には消えてなくなりそうです。
道央圏は、まだまだ積雪との戦いが続いている様ですが、
お先に ごめんなさい というカンジの帯広です☆
50年以上も続いていた、
天津甘栗の専門小売店「岩一商店」が閉店してしまいました。
帯広駅から真っ直ぐ北へ向かって歩いていくと、
必ず漂ってくるあま~い栗を煎る香り。
子供の頃から、沢山の思い出が甦ります。
その昔、天津甘栗を量り売りするお店や屋台って、
あちこちにありましたよね。
何故か、栗の産地でもない帯広にも、
この岩一商店さんがず~っとず~っと在りました。
そして、殆ど、どこの街角でも見かけなくなった今でも、
ず~っとず~っと甘い香りを漂わせ続けてくれていました。
美味しいスイーツがお手軽に手に入る・口に出来る・・時代ですが、
あの、やめられない止まらない・・甘栗の美味しさは、
ふっ とした時、
今でも自分自身へのご褒美として度々買いに行っていました、
郷愁と共に。。。
3月末日で閉店・・・という、地元紙の情報を目にした時、
胸が キュン とする様な寂しさが・・・
31日・日曜日、お店を閉めてから街まで車を飛ばしました。
既に、20:00近いというのに、次から次へとお客様が・・・
・・・あ~、み~んな同じ思いなんだなぁ・・・
と、思いつつ、最後の甘栗を購入しました。
母にひと袋。自分にひと袋。
「お姉ちゃん、栗買っていこうか?」
子供の頃、帯広へ来た時は、
帰りがけに必ずここの甘栗を母に買ってもらった思い出があります。
きっと、そんな思い出が、
多くの人達から、
そして小さなお店からキラキラあふれ出ていた一夜でした。
アタシの前に並んでいた男性も、
沢山の思い出があるのでしょう、ず~っとず~っとお話していました。
アタシの口からも、思わず、
「子供の頃からお世話になっていました、有難うございました」と、
涙声の言葉が。。。
「いや~、み~んな、そうだわぁ。ホントにね~。有難う~!」と、
お店の方も涙声で。。。
消えていくもの。
遠ざかっていくもの。
忘れたくないもの。
覚えておきたいもの。
。。。時の流れは、誰にも止められませんよね。。。
。。。静かに、揺られていきましょうか。。。
SeeYou・Flower
Tags:花屋の日記