8月 15
2010
・・・初盆・・・
いつも感じること。
花屋の仕事。
お祝い事の「嬉しい気持ち」に沿える時、
こちらも嬉しさのお裾分けを頂き、
「いい仕事だなぁ・・」と幸せに・・
悲しみのお花を作る時、
お客さまの真っ赤な目をみていると、
「つらい仕事だな・・」と胸がつまり・・
この両極こそ、
お花の持つ<POWER>だと。
花屋という仕事を選んだ理由のひとつ。
昨年、
妹さんの看病をするために、
東京から毎月通ってきていた方がいらっしゃいました。
お家がM’sのお近くで、
「妹さんを元気づけたい」・・とよくお花を買って頂きました。
お話の感じから、妹さんは重い御病気のようでした。
その方がいらっしゃらなくなって随分経つ事に、
ある時 ふと 気付きました。
今日、「昨日東京から来ました」と、
しばらく振りに お花を買いにきてくれました。
これからお墓へ行くのだと・・。
ユリをたくさん入れて、可愛らしいお花をと・・。
妹さんの事は聞けませんでした・・
その方の目も 赤く潤んでいました・・
先日、
札幌在住時にずっとお世話になっていたマンションの大家さんが
亡くなりました。
悲しみ・・が癒えていくには時間がたくさん・たくさん必要です。
少しでも・僅かでも、その時間を お花の優しさで埋められたら・・と思って仕事をしています・・
札幌の大家さんにも、自分で作ったお花をお届けするつもりです・・
Tags:花屋の日記